当社は慶長四(一五九九)年、前年に薨去された太閤豊臣秀吉公を奉祀する為、朝廷より正一位豊国大明神の神階神号を賜り、東山阿弥陀ケ峯に創建されました。 社領壱万石、境内域は三十万坪に及び、当時の壮麗な社殿や華麗な祭礼の様子は「豊国祭礼図屏風」や様々な古記録によって知ることが出来ます。 元和元(一六一五)年豊臣氏滅亡後、幕府の命で廃祀されましたが、明治元年、明治天皇は祭祀の復興を命ぜられ、同六年別格官幣社に列し、同十三年方広寺大仏殿跡地に社殿を造営し再興されました。 大正十四年には秀吉公の夫人、豊臣吉子方(北政所おね様)を祀る貞照神社が創祀され、現在では出世開運・良縁成就の神様として全国より崇敬をうけています。 神社正面の唐門は伏見城の遺構と伝えられ、西本願寺唐門、大徳寺唐門とともに「京の三唐門」と呼ばれ、各所を豪華な飾金具や彫刻で装飾が施された桃山時代を代表する建造物として国宝に指定されています。
出世開運 (しゅっせかいうん) |
出世ができる・運が開ける |
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厄除招福 (やくよけしょうふく) |
災いをよけて幸福が訪れる |
良縁成就 (りょうえんじょうじゅ) |
良いご縁が実る |
唐門
豊国神社にある桃山時代建築の国宝建造物。本殿正面に建つ四脚唐門。
南禅寺金地院から移築されました。
伏見城の遺構と伝えられ、欄間や扉などに豪華な装飾が施されています。
常時公開…境内 拝観自由
鉄灯籠
豊国神社にある桃山時代作の重要文化財工芸品。
豊国神社廃絶後、妙法院に伝来し、豊国神社再興後返納されました。
宝物館にて常設展示。釜大工天下一辻与二郎實久作。
常時公開…宝物館(有料)
紙本著色「豊国祭礼図屏風」
豊国神社にある桃山時代作の重要文化財絵画。
豊国神社の豊国大明神臨時祭礼を描いた狩野内膳筆の六曲一双屏風。
宝物館に陳列しています。
常時公開…宝物館(有料)